ずいぶん前になりますが危険生物の授業でハブクラゲの標本がほしいなぁ、、、ってなって
行きつけの店で
船幽霊対策でヒシャクを購入。なぜなら
ハブクラゲの触手って触ったら分かるんですがすっげぇべたついてぶちぶち切れるんで網ですくうときれいな標本にならんので水塊ごと採集するわけです。んで、いつもの場所にいくとこんなのが目に入ってくるので意気揚々といくってーと、、、、いない
なら夜に集めちゃえばいいじゃん、てやってみるといつもいるのにいない、、、
あそこならすごく群れてた、って所にいったらいなくて
あっそうだ、、、、っていなくて
道具無いときにすごく群れてるの見つけて、、、
そんなこんなで危険生物の授業終わっちゃって、、、
とまぁこんなことが続いていたのですが
N市某所で集魚灯焚いてて、あんまり面白くないからっていつもの場所に移動して水面見てたら
うっすら白い船幽霊がいっぱい集魚灯の遠巻きでうごめいているのです
しゃあぁぁぁ!ってんで以前購入のヒシャクを持って待ち構えます
んでよく観察してるとライトの手前まで水面を移動したら、寸前の所で真下に向きを変え集魚灯の下で回転して離れていく、という行動を繰り返してましてなかなかとれない、ので少し先回りしてライトのはずれで待ち構えてすくいますってーと
やりました、ハブクラゲげっとです。って見えないですよね
この透明なものがハブクラゲ、うっすら見える糸状のものが刺胞をもった触手で縮んだ状態で数センチ、伸展すると50センチ近くになります。で、“ほ”の水に投入
あっというまに触手が縮みますがこんな形をした生き物なんですわ、
これがハブクラゲ
Chironex yamaguchiiっす
傘の内部にある白く見えてる所は 胃 で光に集まった生き物を食べていたんでしょう、プランクトンが詰まってました
んで、1個だと満足出来ないので再び待ちます
で、ゲット
もういっちょげっと
で計3匹ゲットした所で集魚灯電池切れ、、、
いやはやずいぶんと長いことかかってしまいました。たかがハブクラゲ採るだけなのに、、、
で、なんでこのクラゲこんな名前つけられているかっていうと刺胞の毒が結構強くって被害が大きいんですわ
この仲間は立方クラゲ目っていってアンドンクラゲや悪名高いオーストラリアウンバチクラゲなんかを含むグループで強毒の刺胞を持つヤツが結構いてるんです。
で、サンゴもイソギンチャクもクラゲも全部刺胞動物といいまして毒の強弱はあるもののえさをとったり身を守ったりするための刺胞という細胞があるのが特徴でして
こういう丸い細胞が刺胞という細胞でこの中に裏返しになった細長い管が収納されています。何かに触れるとこの細胞膜の透過性が変化してものすごい勢いで反転した管が突き刺さりながら伸展し、細胞内の液体(毒)を刺さった対象に送り込みます(っていうのを一瞬でやります)
模式図ですがこんな感じで飛び出した針が刺さって毒液が注入される機能が触手と呼ばれる所にみっちみちに詰め込まれているので特殊なやつ(ポリプ食とかクマノミとか)を除く普通の魚なんかはクラゲやイソギンチャクに近づかない訳です。
で、このハブクラゲ、魚食いなので魚のいるところが好きな訳で、ライト(明かり)によってきます、クラゲの中ではすごい泳ぐの早いです(多少波があってもまっすぐ泳いできます)、水の擦れる音(振動)によってきます(でその振動のあった辺りで触手を伸ばしてくるくる回って振動の元に触手がからむように動きます、ヒトが足や手をさされるのはこのためでしょうねぇ)、ってな特徴があります。所詮クラゲなのであまり潮当たりのいい所では流されてしまうので水がよどんでた方がいっぱいいるように感じますねぇ(漁港とか人工○ーチとか)
で、さされると、ていうか手に乗っけちゃうと
お家に帰るとこんなんなって(土人は毎年やるんですよねぇ、、、これ)すっごくほっそい触手が手についたの気づかないとこうなります。すっごくかゆいですが、このような時は患部を毎日きれいに洗浄し、ステロイド系の軟膏をぬりぬり、4日コースってのが土人の定石。
で触手にある刺胞自体は一度で全て射出する訳でないので刺されたからといって患部をガジガジこすったりといった新たな刺激を加えると残った未射出の刺胞を射出させて被害を大きくします。
ので、こういうクラゲに刺された時の対処法として弱い酸(お酢)をかけるというのをします。なんでかというといかにすごい能力を持った刺胞といえど蛋白質で出来た構造物なので蛋白質が変成してしまえば活性や機能を失うわけで、蛋白質は熱や酸、アルカリに脆弱なので(って熱なんかは新たな刺激になるのでしない)触手がついた箇所に酢をちんたらちんたらかけて刺胞の酢〆めを作ってやることで新たな被害拡大がを防げるのです。
でもやっぱり沖縄っていいなぁ、、こういうすっげぇ毒を持った生き物がいてるなんて、すっげぇよなぁ、かっこいいよなぁ
って感動しながら使った道具なんかを片付けてみました
でも、、、こんなことを見せる授業は早くて来年なんですよねぇ、、、う〜ん、
話の内容忘れちゃいそうだけど、、、まぁ標本手に入れたし、まぁいいかぁなぁ、、
つれづれでした
追記:オオヒキ調査の後N君つれて再びいってきました(映像がほしかった、、、)
ライト焚いてすくいものしてたら
ライトのまわりで調子に乗ってるアオリイカゲット!
ハブクラゲもたくさん捕まえられて、泳いでる姿映像でいっぱい撮れたところですごいスコールが来たので解散!
標本、動画、刺された患部の写真、資料は揃いました
追記:@0822、刺胞を顕微鏡で観察、まぁそこそこの写真にしました
これの
この細長い部分が触手と呼ばれる刺胞がいっぱい分布している所でココを一部取り出してスライドグラスで押しつぶして
1本に見えた触手はらせん状に編まれた2本の触手から構成されているんですねぇ
長細いのが筋肉組織と思われます、表面にたくさんある長楕円の粒が未射出の刺胞です。触手の表面にコレでもかって位分布してます
微妙に細胞内に反転している管状の構造が見えますでしょうかねぇ、、コンデジではいかんせんピントが、、、
これが生き物に触れた瞬間はじけるように刺さりまくるんですからそりゃぁいたいよなぁ、、となんだか納得しました。