宮古のその他の生き物
2012年09月23日/ 琉球の生物(陸)
宮古らすと!

ざっくり他の生もののご紹介 ミヤコウマは前記事でも紹介したような、、割愛

これは伊良部島で撮影しましたけど宮古諸島だけでなく琉球列島に広域に生息してます。オカガニさん(♀)っす。
もうだいぶ産卵ピークは過ぎたと思ってたんですが抱卵中の個体が宿の前を海岸に向けて移動中でした。このように陸上で生活している甲殻類は他にもいてますがその多くが元々海に住んでいたカニが「陸上って敵もいなくていいんじゃね?」と住み出したかどうかは知りませんが、陸上生活に適応して住んでいるモノなのです。が、繁殖のスタイルまでは急激に変化させる事が出来なかったので陸上に住んでいて普段は海と関係のない生活をしていても産卵ー幼生ー稚ガニまでの間を海に依存しないと生きられないという大きな十字架を背負っています。そんな生き方を降河回遊(こうかかいゆう)といい、親が産卵のために海に下って行く行動をとります。そんな陸と海の関係性を持つ生き物がほかにも

ヤシガニ、コイツもそうです。このヤドカリ、大きくなるのに相当時間がかかるので遊び半分で食べるのは、、、ねぇ、、なんて最近の採集圧の高さをちと心配。

オオナキオカヤドカリ、沖縄本島ではあまり見ない気がします。

この他にもオカヤドカリ類はいっぱいいてますがどれも産卵は海で、という所は譲れません。7月の満月前後にはもっともっといっぱいのヤドカリが海岸にいたのかもしれませんなぁ

カクレイワガニ、よくオカガニと混同されている気がするんですよねぇ、、、コイツも海で産卵するカニさんですねぇ
ということでこういった海で産卵する生き物は(宮古では海に出るルートが遮断される事はまぁ無いでしょうが)道路や障害物でルートを塞がれて産卵出来ないor上陸出来ない、生息地にたどり着けない、なんて事があると個体群が小さくなっちゃうという生き物です。
でも、何より心配なのはこれらのカニではなく

このカニだと思います。宮古島にしかいないサワガニ、ミヤコサワガニです

これは今回の授業用に作った資料、宮古にはいない種類のサワガニであるサカモトサワガニで作っちゃってますがサワガニ類の簡単な生活史をまとめてあります。サワガニ類は直逹発生といってオカガニとかが小さな卵を大量にまき散らすように産卵するのに対してその対極ともいうべき繁殖行動をとります。大きな卵を少量産み、普通の甲殻類にある浮遊幼生期を経ずに卵からかえると親と同じ形の稚ガニになって出てきます、更に親が卵を抱えたまま保護しながら過ごし、孵化後もしばらく保護するといった過保護ケアを行なう事で無駄打ちをしない堅実な繁殖を目指している生き物で、環境が安定している所では非常に有効な子育て戦略と考えられているんです。

ただ、このカニ、この島では相当絶滅の恐れが高い生き物と考えていいともいます。生息地がとにかく無くなってますので繁殖戦略の前提が大きく崩れていますし、水質の悪化にはおそらく脆弱性を示すでしょう。詳しくは書きませんがこの生き物に関しては結構真剣に宮古のヒトに考えてもらいたいなぁ、、と思いますねぇ

あと、ミヤコマドボタル、数は少ないけどそこそこ見れました

アカショウビン、コイツではないと思うんですけど夜中に下地島で鳴いてたけどなんかへたくそな鳴き方でした

アオバズク、本島に帰る直前にいった来間島で昼間にもかかわらずいてました。脅かすヒトがいないのかしら?堂々としてました
あと鳥としては珍しくも何ともないですが

イソヒヨドリがハラビロカマキリ捕まえてリンチして振り回して食ってました
コイツはホントに何処いってみても何でも食うよなぁ
最後に哺乳類、ヤエヤマオオコウモリ、

沖縄本島のオリイオオコウモリの八重山亜種さん、来間島でたわわに実ったモモタマナに来てました

モモタマナくわえてました

土人が気に入らなかったようで移動されました

こんな感じで器用に片足でぶら下がってモモタマナかじってます。このオオコウモリ類、ほとんど固形物を食わんとジュースばっかりという人間ならお母さんに叱られそうな食生活なんですが重いと飛べなくなるし、とかいろいろあるんでしょうねぇ、面白い生き物ですホントに
とまぁ日程の割にいろんな生き物に出会えた気がします。ざっくりとですがご紹介でした。いろいろ面白いポイントは他にもたくさんあるので皆さんもじっくり観察してみてください。きっと生き物が今より身近に感じられるはずです。いやぁ楽しい宮古遠征でした
この機会をくれた皆さんに感謝!!
おまけ:
いろんな生き物の写真を出している当ブログですがなかなかその舞台裏は見えないものなのでちこっと紹介、

こんな感じで生き物が出たらそこが道路だろうと岸壁だろうと沼地だろうと関係なく地面に突っ伏して写真撮ったりしております
端から見たらどん引きの図でしょうが本人たちは幸せな瞬間だったりするのです
という紹介でした
つれづれでした

ざっくり他の生もののご紹介 ミヤコウマは前記事でも紹介したような、、割愛

これは伊良部島で撮影しましたけど宮古諸島だけでなく琉球列島に広域に生息してます。オカガニさん(♀)っす。
もうだいぶ産卵ピークは過ぎたと思ってたんですが抱卵中の個体が宿の前を海岸に向けて移動中でした。このように陸上で生活している甲殻類は他にもいてますがその多くが元々海に住んでいたカニが「陸上って敵もいなくていいんじゃね?」と住み出したかどうかは知りませんが、陸上生活に適応して住んでいるモノなのです。が、繁殖のスタイルまでは急激に変化させる事が出来なかったので陸上に住んでいて普段は海と関係のない生活をしていても産卵ー幼生ー稚ガニまでの間を海に依存しないと生きられないという大きな十字架を背負っています。そんな生き方を降河回遊(こうかかいゆう)といい、親が産卵のために海に下って行く行動をとります。そんな陸と海の関係性を持つ生き物がほかにも

ヤシガニ、コイツもそうです。このヤドカリ、大きくなるのに相当時間がかかるので遊び半分で食べるのは、、、ねぇ、、なんて最近の採集圧の高さをちと心配。

オオナキオカヤドカリ、沖縄本島ではあまり見ない気がします。

この他にもオカヤドカリ類はいっぱいいてますがどれも産卵は海で、という所は譲れません。7月の満月前後にはもっともっといっぱいのヤドカリが海岸にいたのかもしれませんなぁ

カクレイワガニ、よくオカガニと混同されている気がするんですよねぇ、、、コイツも海で産卵するカニさんですねぇ
ということでこういった海で産卵する生き物は(宮古では海に出るルートが遮断される事はまぁ無いでしょうが)道路や障害物でルートを塞がれて産卵出来ないor上陸出来ない、生息地にたどり着けない、なんて事があると個体群が小さくなっちゃうという生き物です。
でも、何より心配なのはこれらのカニではなく

このカニだと思います。宮古島にしかいないサワガニ、ミヤコサワガニです

これは今回の授業用に作った資料、宮古にはいない種類のサワガニであるサカモトサワガニで作っちゃってますがサワガニ類の簡単な生活史をまとめてあります。サワガニ類は直逹発生といってオカガニとかが小さな卵を大量にまき散らすように産卵するのに対してその対極ともいうべき繁殖行動をとります。大きな卵を少量産み、普通の甲殻類にある浮遊幼生期を経ずに卵からかえると親と同じ形の稚ガニになって出てきます、更に親が卵を抱えたまま保護しながら過ごし、孵化後もしばらく保護するといった過保護ケアを行なう事で無駄打ちをしない堅実な繁殖を目指している生き物で、環境が安定している所では非常に有効な子育て戦略と考えられているんです。

ただ、このカニ、この島では相当絶滅の恐れが高い生き物と考えていいともいます。生息地がとにかく無くなってますので繁殖戦略の前提が大きく崩れていますし、水質の悪化にはおそらく脆弱性を示すでしょう。詳しくは書きませんがこの生き物に関しては結構真剣に宮古のヒトに考えてもらいたいなぁ、、と思いますねぇ

あと、ミヤコマドボタル、数は少ないけどそこそこ見れました

アカショウビン、コイツではないと思うんですけど夜中に下地島で鳴いてたけどなんかへたくそな鳴き方でした

アオバズク、本島に帰る直前にいった来間島で昼間にもかかわらずいてました。脅かすヒトがいないのかしら?堂々としてました
あと鳥としては珍しくも何ともないですが

イソヒヨドリがハラビロカマキリ捕まえてリンチして振り回して食ってました
コイツはホントに何処いってみても何でも食うよなぁ
最後に哺乳類、ヤエヤマオオコウモリ、

沖縄本島のオリイオオコウモリの八重山亜種さん、来間島でたわわに実ったモモタマナに来てました

モモタマナくわえてました

土人が気に入らなかったようで移動されました

こんな感じで器用に片足でぶら下がってモモタマナかじってます。このオオコウモリ類、ほとんど固形物を食わんとジュースばっかりという人間ならお母さんに叱られそうな食生活なんですが重いと飛べなくなるし、とかいろいろあるんでしょうねぇ、面白い生き物ですホントに
とまぁ日程の割にいろんな生き物に出会えた気がします。ざっくりとですがご紹介でした。いろいろ面白いポイントは他にもたくさんあるので皆さんもじっくり観察してみてください。きっと生き物が今より身近に感じられるはずです。いやぁ楽しい宮古遠征でした
この機会をくれた皆さんに感謝!!
おまけ:
いろんな生き物の写真を出している当ブログですがなかなかその舞台裏は見えないものなのでちこっと紹介、

こんな感じで生き物が出たらそこが道路だろうと岸壁だろうと沼地だろうと関係なく地面に突っ伏して写真撮ったりしております
端から見たらどん引きの図でしょうが本人たちは幸せな瞬間だったりするのです
という紹介でした
つれづれでした
Posted by ヤポニカ at 09:01│Comments(0)