たたら製鉄
2011年04月04日/ たたら製鉄プロジェクト
弥生時代、というと「米作り!」となるんですよねぇ、一般には、、
正解なんです,正解なんですけど現在の我々がこの時期に手にした大きな技術的な進歩、「金属を使う(精錬、加工)」というのがこの時代のもう一つ大きな功績でしょう。
金属を精錬加工する。今では当たり前のことかもしれませんが人間がこの技術を手に入れてからの時間はそんなに長くはなく、また自然界に広く薄く存在する物質を集積するという行為がどれほどエネルギーを有するのか,それほどまでにして得る必要のあった金属の価値とは、など色んなことを先人の知恵から感じつつ、かつ小型で手頃な材料で出来ないかしらというのがこのペール缶を使ったたたらです(まだそんなに成功してないのですが)。
たたら製鉄とは日本古来(中国から手法が伝搬した?)の製鉄法で砂鉄と木炭を交互に炉にくべ、炉内の酸素を少なくし、還元的な燃焼状態にしてやると酸化鉄の酸素が木炭に引きはがされ純鉄(玉鋼:たまはがね)が出来るというもの。今でも日本刀などに使う鋼はこの方法で作られることもあります。身近なとこではもののけ姫に出てきた(なんや名前忘れた)おねーちゃんが仕切ってたたたら場でやるのを小型化してそこらでやってみよう、というのが今回の話です。
今日の主役のたたら炉、ペール缶に粘土をはって作ってます。煙突部は七輪を流用。
材料の砂鉄4kg 砂鉄を溶かしたら鉄が出来るだろ!という方がいますが砂鉄は正式には磁鉄鉱という鉱物がメインの酸化鉄の状態です。このままでは固い鋼にはならないので酸化鉄の酸素をエネルギーを投入して無理矢理ひっぺがす必要があります。
エネルギーのもと木炭(おがくず備長炭)イパーイ
炉を軽く焼きしめたら
ブロワーつないで耐火煉瓦で周りを固めて煙突設置して
木炭入れながら温度あげて行きます。小一時間くべて温度が上がったら
木炭入れて
砂鉄を入れて、を繰り返します。
酸素を少なく還元的に燃焼させて砂鉄を還元して純鉄にな〜れと願いを込めて繰り返します。
最後に追い炊きしたら耐火煉瓦でふたをして隙間を粘土でつめて空気を遮断して放置。
一晩あけたら
炉の解体です。
ぶっ壊して中のノロ(溶融体)を取り出します。
金属結晶が出てます。何でしょうね、鉄カンラン石とその仲間たち、といったところでしょうか。
溶融体を岩石カッターで切断切断!
うおおおおぉぉぉぉぉー!
この小さい銀色の粒が鋼(はがね)ですぅぅぅぅ。
他の場所をきって見ましたが塊はなし、、、少ししょぼ〜んデス。
まぁ、ほんの少しですが純鉄が出来たわけです。かなりのエネルギー集約型の作業ですね。当時も相当環境を改変したのではないでしょうか。出来た溶融体も岩石切片にして詳しく見ると面白いかもしれません。いやぁそうはいっても先人たちの知恵はなかなかのもの、今の我々に物質を精錬することの大変さを肌身をもって感じさせるに十分な体験でした。皆さんも、というわけにはいかないかもしれませんが何かの機会に挑戦してほしいものです。
正解なんです,正解なんですけど現在の我々がこの時期に手にした大きな技術的な進歩、「金属を使う(精錬、加工)」というのがこの時代のもう一つ大きな功績でしょう。
金属を精錬加工する。今では当たり前のことかもしれませんが人間がこの技術を手に入れてからの時間はそんなに長くはなく、また自然界に広く薄く存在する物質を集積するという行為がどれほどエネルギーを有するのか,それほどまでにして得る必要のあった金属の価値とは、など色んなことを先人の知恵から感じつつ、かつ小型で手頃な材料で出来ないかしらというのがこのペール缶を使ったたたらです(まだそんなに成功してないのですが)。
たたら製鉄とは日本古来(中国から手法が伝搬した?)の製鉄法で砂鉄と木炭を交互に炉にくべ、炉内の酸素を少なくし、還元的な燃焼状態にしてやると酸化鉄の酸素が木炭に引きはがされ純鉄(玉鋼:たまはがね)が出来るというもの。今でも日本刀などに使う鋼はこの方法で作られることもあります。身近なとこではもののけ姫に出てきた(なんや名前忘れた)おねーちゃんが仕切ってたたたら場でやるのを小型化してそこらでやってみよう、というのが今回の話です。
今日の主役のたたら炉、ペール缶に粘土をはって作ってます。煙突部は七輪を流用。
材料の砂鉄4kg 砂鉄を溶かしたら鉄が出来るだろ!という方がいますが砂鉄は正式には磁鉄鉱という鉱物がメインの酸化鉄の状態です。このままでは固い鋼にはならないので酸化鉄の酸素をエネルギーを投入して無理矢理ひっぺがす必要があります。
エネルギーのもと木炭(おがくず備長炭)イパーイ
炉を軽く焼きしめたら
ブロワーつないで耐火煉瓦で周りを固めて煙突設置して
木炭入れながら温度あげて行きます。小一時間くべて温度が上がったら
木炭入れて
砂鉄を入れて、を繰り返します。
酸素を少なく還元的に燃焼させて砂鉄を還元して純鉄にな〜れと願いを込めて繰り返します。
最後に追い炊きしたら耐火煉瓦でふたをして隙間を粘土でつめて空気を遮断して放置。
一晩あけたら
炉の解体です。
ぶっ壊して中のノロ(溶融体)を取り出します。
金属結晶が出てます。何でしょうね、鉄カンラン石とその仲間たち、といったところでしょうか。
溶融体を岩石カッターで切断切断!
うおおおおぉぉぉぉぉー!
この小さい銀色の粒が鋼(はがね)ですぅぅぅぅ。
他の場所をきって見ましたが塊はなし、、、少ししょぼ〜んデス。
まぁ、ほんの少しですが純鉄が出来たわけです。かなりのエネルギー集約型の作業ですね。当時も相当環境を改変したのではないでしょうか。出来た溶融体も岩石切片にして詳しく見ると面白いかもしれません。いやぁそうはいっても先人たちの知恵はなかなかのもの、今の我々に物質を精錬することの大変さを肌身をもって感じさせるに十分な体験でした。皆さんも、というわけにはいかないかもしれませんが何かの機会に挑戦してほしいものです。
Posted by ヤポニカ at 21:40│Comments(2)
この記事へのコメント
ついにこのブログまでたどりつきました。
以前記事にあった火打ち石最高ですね(ほしいです)。
ところで、Y先生の標本ってもう琉大に無いんですかね?
Tブチさんの魚類標本を預かっていて、そーっと返しておいてとの
ミッションを抱えております・・・。
以前記事にあった火打ち石最高ですね(ほしいです)。
ところで、Y先生の標本ってもう琉大に無いんですかね?
Tブチさんの魚類標本を預かっていて、そーっと返しておいてとの
ミッションを抱えております・・・。
Posted by ozawa at 2011年04月05日 17:35
おつかれさまです
受け取って渡しましょうか?
まだ全部は移動してないので少しならいけると思います
火打石は予備があるから分けられますよー
受け取って渡しましょうか?
まだ全部は移動してないので少しならいけると思います
火打石は予備があるから分けられますよー
Posted by ヤポニカ at 2011年04月05日 17:53