【PR】

  

Posted by TI-DA at

スコーレ夏キャンプ夜の観察会

2012年09月28日/ 観察会系

で、なんとか迂回しながらも集合時間に間に合って
日没前にヤンバルやら琉球列島やら生き物やら、と今日の観察会の概要説明したら

いざ、観察会です

写真が悪くて、、、ミヤマハシカンボクが咲いてて奇麗でした。それ以外はねぇ、、やはり台風、いい仕事したようで土砂崩してみたり下草枯らせてみたり、と土壌動物とかみたいヒトにはちと寂しい観察会、それでもクロイワトカゲモドキやハナサキガエル、リュウキュウアカガエル、ナミエガエルなどレギュラーメンバーはとりあえず見せれてほっとしました。あっ、ヤンバルクロギリスも出ました(写真無し、、、)

で、そんなんしてたら土人的にヒット!オキナワミナミサワガニの♀っす、ていうかこれすごいっす、って状態なの判りますか?

ひっくりかやしてみるってーとお腹にたくさんの子ガニを抱いているのです。この前の宮古島での出前授業でもやったんですがサワガニ類はこうやって子どもをしばらく保護する事で初期死亡率を少しでも下げる事に努めている訳です。なかなかとれないんだよなぁミナミサワガニの抱卵、抱幼生、、ってゆってもあんまり盛り上がってない感じでしたのでまぁその辺にして

ぼちぼち歩いて

車んとこ戻って終了です

あ〜これが終わると後期の授業が始まるんだよなぁ、、、嫌だなぁ、、、

はぁ〜〜〜、

と小学生のようなことをつぶやきながら帰宅しました

  

Posted by ヤポニカ at 16:08Comments(0)

塩屋富士

2012年09月27日/ その他 自然

最近忙しい気がする、、、

今日は北部へ出かけてます。珊瑚舎スコーレの夏キャンプの夜の観察会の講師をしに移動中、でも観察会は夜なので昼間は土人の事前調査っす


で、T佐に「どんぐりあったんじゃないかなぁ」という情報を確かめに塩屋富士を軽ーくこなしてやろうと
(今思えばコレが甘かった、、、)

お昼位から登り始めたんですが、人が来ない=荒れている、の法則通り木がばきばきに道を塞いで土人の気持ちが本物かを試してくれていました

とにかく歩きづらい、くわえて擬木で作った階段がきつい、、高さや距離はたいした事無いですがこの山きつい!!お勧めしませんねぇ、、といいたいんですがコレがあるんです。猪垣(いのがき)、いのししをうまーく誘導する魔法のような構造物。こいつを見ながらきついのぼりを続けますってーと

何度かあるピークそれぞれに山の名前があるんですなぁ(って当たり前か、、)

で、塩屋富士

の三角点みて

くがに岳光の速さで通過して

さすがにヒザが笑い出したので景色見て

相変わらず数十メートルごとにある倒木と仲良くなりながら

出てきました
どんぐりの木、数本はあったけどそのためにいくような労力じゃない事が実感出来ました
(ここはいいやぁ)

テレビや映画ならふもとに出てきた所でエンディング、ってなりますが現実世界は甘くない、車までの数キロのコレまたアップダウンの激しい所をてくてくとぼとぼ、、、体を鍛えに行ったかのようでした

で、こんどはいつもの場所に移動して

ココでもどんぐり探しです。ココ数年どんぐりが不作でケナガネズミも減ってしまった気がするし、何より土人の大学の授業で学生に食らわす分が県内でまかなえない事態が続いているんでその下見をしているのですが、、、、

何者かが徹底的に地面をほじ繰り返して回収した跡が、、、リュウキュウイノシシさんのようです。ここは猪垣ないからなぁ、、、でもイノシシさんも必死だなぁ、、と少し同情、、土人フルパワーで探して3つ(しかも中身の詰まっていなさそうな)しか拾えませんでした。また今年も内地に頼まないといけないかなぁ、、、うーん


で観察会の集合場所に行こうとすれどすれど試される土人、、台風で土砂崩れイパーイの林道三昧です

今年は台風が多かったちゅー事は来年のどんぐりも不作ちっくな予感もするし、、生き物の台所事情はしばらくお寒いようです

つづく  

Posted by ヤポニカ at 23:51Comments(0)

千原探検隊 V 

2012年09月26日/ 千原探検隊

今日は千原探検隊です

今回は植生調査と取りこぼし拾いなど

調査も最終ちっくな場面に来たなぁという感じで臨みます

で、建物出たとこでユリ科のツルボ

花咲いてました、秋ですねぇ

子どもへのインパクト抜群!ヘクソカズラも花咲いてましたねぇ


ちょっと物知りっぽいヒトなんかが、このキャンパスは自然がいっぱい、とか好き勝手抜かしておりますが
その内実をしっかり見つめたヒトって少ないんじゃないかなぁ、、と思うのです。キャンパス内で目に入る植物はほとんど外来種、それもどこぞの原産地かも分からない多国籍軍で占められていて、沖縄の気候風土、生態系とは縁もゆかりも無いものばかり、また、実際に林の中にはいってみるとススキやギンネムなどの一度裸地になった所の植生が幅を利かせており思った以上に貧相な環境であったり、、人間は緑色をしていれば自然!といえるかもしれませんが他の生き物にとっては関係の持てない相手がその場所にいれば当然、椅子取りゲームのようなもので環境から排除されてしまう生き物も出てくる訳です。

ちゅーことで中南部に残された数少ないまとまった植生環境、その健康診断のようなものをして行きたい訳ですねぇ
んで午前中はまずはサークル棟の裏山を攻めて見ます

実際に西原町に生えてるんですよ ヤマモモ

ゴンズイ、実の色が薄い、、、調子悪いんかな?

ボチョウジ、今回やたらと実を付けてましたねぇ 今が時期なのかなぁ

キャンパス造成直後に優先してたんでしょうリュウキュウマツ、いいサイズになったんですがそろそろ群落から脱落中、今後はイジュなんかが優先した林になるのかなぁ、、、

あと、本当にピンポイントでしか出現しないけどナンバンギセル、ヤンバルでは見慣れた植物も西原で見るとひとしお!

で、午前終わって弁当食って休憩して

午後から池沿いのポイントを攻めます

オキナワヤマコウバシ、コイツはキャンパス内でも見つかる所が偏在してますねぇ、自然度が高くないといてません

アマクサシダと

コバノカナワラビ、同じようなとこにいる気がする、、でもどっちかが優勢してる気がする、、何が違うんでしょ、、

とまぁそんなこと考えながらやぶを漕ぎ漕ぎしてしばらくしましたら

橋から見える出っ張り部分に出る訳です

橋から見てたんでは一生分からんでしょう、橋から見えるリュウキュウマツにはツル植物のリュウキュウテイカカズラが巻き付いてて、今時分は花が咲いてましたよぉ

ってところで日没が迫って来たので強制終了、人里に戻ってきました。

ちょっと調べるとキャンパス造成時に表土を削り取ったか否か、クチャの上層部に構造物を立ててクチャにクラックが入り頻繁に地滑りが起きるか、ヒトがいじくり回して外来種を植えまくったりするか、そんな事が元来あった植生にチャンプルーされて最終的なアウトプットをなしているようです。

決して安っぽい自然、という訳ではないですがもろてで拍手というような自然度の高い環境でもありません。この辺の事はみんなが少し関心を持ってくれるといいのになぁ、、、などと考えながら解散です


つれづれん



  

Posted by ヤポニカ at 00:30Comments(0)

伊計島探検隊

2012年09月24日/ 琉球の植生

千原探検隊の亜種、今日は朝から勝連半島をキャン!いわします

まずは伊計島にわたって海岸植生を見ます。って意気込んでみたものの先日の台風でまぁ枯れている枯れている

モンパノキの大木も折れてました。モンパノキって柔軟性が高いので強風に強いって勝手にイメージしてたんですがモノには限度ってもんがあるらしく駄目な時はくるようです

でもね、結構太い木なのに裂け目見るとバルサ材のようなスカスカ度合い、木質部の液胞だった所が大きいのかな?柔軟性はありそうですけど堅牢性はなさそうでした。

で少し歩いた先にある犬ガ−(だったかな?)の前面辺たりにあるテトラポットの所に今回の台風のすごい所を見ました

一個の重さ2tのテトラさんが仲良く並んでいたハズなのに列を乱してる子がいます

広く空いた空間にはココにテトラがいてましたといわんばかりの白い跡が、、、そうです。これテトラポットが波で移動した形跡なのです。テトラとしては軽めのサイズですが過去に本部港を壊滅させた10tテトラでも平気で数mの上下動、100m程度の移動をわずか一晩でやり遂げてしまう、、、それがお天道様の実力なんです、、人間てちっちぇなぁ


で砂浜歩いてたら強烈な違和感があって

砂の本当に一部分、1m四方くらいの所に白い丸いつぶつぶが、、拾ってみるとすべてサザエ科(たぶん)の巻貝のフタでした。なんかに使えそうなのでとにかく拾うべし!拾うべし!と集めてみました。おそらく波の運搬堆積作用に選別作用が働いて同じ質量、サイズの砂が局所的に出来たんだと思うんですがこんな機会でもないと拾えないものですなぁ、、、


で駐車場に戻って来て外来種、ツルセンダングサ、、、、邪魔

別の場所移動して外来種、ジュジュサンゴ、、、、、

よく見りゃ結構な集団になってるし、実生も多いし、、、、、はぁ、、


島の反対側にいっても台風の影響はあったようでツキイゲの生息地が丸々無くなってました。お天道様ってすげぇや

で、イソフジ咲いてて

ウコンイソマツ咲いてて

ソナレムグラ咲いてて

ヤンバルツルハッカ?咲いてました
追記:ヤエヤマスズコウジュ(Suzukia luchuensis)だそうです
A君さんきゅう!

で移動して伊計島をあとにして平安座島へ

チシャノキ咲いてて

よく見たらアオドウガネが吸蜜しに来てました
ってしてたら腹が減ってきてたのを思い出したので

キンタコいってタコライスチーズ野菜(600円)かっ込んで

薮地島いって

トウズルモドキ実ぃたくさんつけてて

海岸線で伊計島で消失してたツキイゲの群落見つけてよろこんで

島のまわり回ってたら

岬の手前が白っぽくて

近づくとそれが全部モクビャッコウで

すごいすご〜い、なんてはしゃいでいた所で一つの疑問が、、、

こんなに白くてどうやって光合成するの?色素持ってないの?光合成してないの?

分からん時は現場が先生!葉っぱとってそぎ切りにしてみましょう

な、なんと、白いのは構造色で中にはちゃんと葉緑体があるようです!!
うーん、そうかぁ、まぁそりゃぁそうだよなぁ、、と納得した所で次の疑問が、、、

この白いのどういう構造?何のため?塩害?日光よけ?
一部植物体もらって調べてみましょう(機会があれば紹介しましょう)


なんてやってたらもう5時過ぎてて日没したら大変なんでかえりました

反省会してたら9時過ぎてて

明日も早いって−のに記事書いて

って終わります
つれづれでした

  

Posted by ヤポニカ at 23:02Comments(2)

秋イン! & 台風17号

2012年09月24日/ 琉球の気候

天気図に大きな変化が見えますね、秋雨前線が南下してきて

沖縄本島が秋雨前線の北側になりました。
現在沖縄は揚子江気団(大陸の空気の塊:乾燥、秋の空気)に覆われたことになります。
秋雨前線は秋の空気(揚子江気団:大陸)と夏の空気(小笠原気団:海洋)という性質の異なる空気の塊がせめぎあうときに出来る接触面でこの真下の地上が大雨になります。夏前の梅雨前線は夏の空気が春の空気を押し上げていきましたが、秋雨前線はその反対、秋の空気が今までのさばっていた夏の空気を追い出しにかかっている状態です。

表水温も低くなったので台風も成長はしないでしょうし

これからしばらく夏の空気と勢力争いをするのでしょうがまぁとにかくこれで確実に

秋に入りました

あと

今年ラストになりますかねぇ
台風17号がいきまいてます
@0924,07:15、925hpa
要チェックです
追記:

@20:52,925hpa,

本島よりは八重山にむかうかも知れないですねぇ

@0925、07:07, 905hpa, すごく大きくなってますが本島は影響なさそうですね

@0926、10:24 905hpa 進路によっては沖縄本島も影響が出るかも、、進路が読みにくい台風です

@0927、09:41, 915hpa, やはり沖縄本島に向かいそうですね

@0928, 10:08,920hpa 本当は明日ほんばんです

水温は低いので通過するだけだと思うんですけどコースが直撃ですねぇ

@17:35、925hpa レーダーにもばっちり映りだしました、台風対策を

@0929, 0:10, 925hpa 今日中に最接近です 注視しましょう

まもなくです

@06:17, 930hpa, 台風らしい天気ですなぁ

この状態がまだまだ続きます

皆さん警戒を

@11:07, 930hpa 台風の目に入りだしました

前の2つより強い気がします

 進路の違いでしょうかね

@0930、8:36、945hpa 通り過ぎました

土人のところは昨日の13時から明け方まで停電してたのでよくわかりませんがおそらく被害は大きかったんではないかと思います

今は本州が大変そうです

@10.01. 消失しました

いやはやすごい台風でした  

Posted by ヤポニカ at 07:18Comments(0)

アカハラダカ観察会 石灰岩の生き物

2012年09月24日/ やんばる支部

アカハラダカ観察会でした、というのは別ブログにあるので割愛して

観察会での生き物でも少し見てみましょう。
嘉津宇岳は本部半島にある山ですのでほぼ古生代石灰岩で構成されていると考えて差し支えないと思います。

ですので普段観察会で見ているヤンバル地域とは構成岩石が違う

土壌は岩石の影響を受けるので当然土の性質が異なる

植物は土壌の影響を受けて優先種が決まるから植生も異なる

棲息する生き物も異なる
という図式です
なのでここにいる生き物はヤンバルでよく見る生き物と少し種類が違ったりするんですねぇ


で、石灰岩地といえばこれ、シュリケマイマイです
今日は雨降ったし、湿度も高いので活発に動いてました

普段あまり軟体部のみえないオキナワギセルも出まくってました

ウスチャイロキセルガイモドキ、なんかいっぱいいました。昔はおらんかったけどなぁ

ヒラタツユムシ(クサキリモドキ)、参加者に虫好きの男の子がいてなんか騒いでました

さて、

数年前、本当にびっくりするくらい一気に枯れまくったセイタカスズムシソウは復活して背丈よりも高い状態になってました

一斉に枯れる事で昆虫などの食害者のコントロールをしているのかもしれませんが復活してよかったよかった

肝心のアカハラダカは駐車場で数羽が確認出来ました。
まとまってませんがつれづれってことで、、

参加者の皆さん講師の皆さんおつかれさまでした

  

Posted by ヤポニカ at 00:05Comments(0)

ホネホネ団r9月でした

2012年09月23日/ ホネホネ団ーR

すっごく久しぶりのホネホネ団の例会でした

げっちょさんから新しいカマキリ通信がでたとかで一冊いただきました
へへへ、

と久しぶりにユンタクしようかと思ったら県博で講演会とかでゲッチョさん脱落という感じでした

会はMちゃんが某所から牛一頭分の骨を回収してくるという漢な事をしているのをみんなで見たり土人は原稿書きしたりしてました


次回はいつかなぁ、また告知します興味のある方は気軽にご参加を、  

Posted by ヤポニカ at 16:00Comments(0)

宮古のその他の生き物

2012年09月23日/ 琉球の生物(陸)

宮古らすと!

ざっくり他の生もののご紹介 ミヤコウマは前記事でも紹介したような、、割愛


これは伊良部島で撮影しましたけど宮古諸島だけでなく琉球列島に広域に生息してます。オカガニさん(♀)っす。
もうだいぶ産卵ピークは過ぎたと思ってたんですが抱卵中の個体が宿の前を海岸に向けて移動中でした。このように陸上で生活している甲殻類は他にもいてますがその多くが元々海に住んでいたカニが「陸上って敵もいなくていいんじゃね?」と住み出したかどうかは知りませんが、陸上生活に適応して住んでいるモノなのです。が、繁殖のスタイルまでは急激に変化させる事が出来なかったので陸上に住んでいて普段は海と関係のない生活をしていても産卵ー幼生ー稚ガニまでの間を海に依存しないと生きられないという大きな十字架を背負っています。そんな生き方を降河回遊(こうかかいゆう)といい、親が産卵のために海に下って行く行動をとります。そんな陸と海の関係性を持つ生き物がほかにも

ヤシガニ、コイツもそうです。このヤドカリ、大きくなるのに相当時間がかかるので遊び半分で食べるのは、、、ねぇ、、なんて最近の採集圧の高さをちと心配。

オオナキオカヤドカリ、沖縄本島ではあまり見ない気がします。

この他にもオカヤドカリ類はいっぱいいてますがどれも産卵は海で、という所は譲れません。7月の満月前後にはもっともっといっぱいのヤドカリが海岸にいたのかもしれませんなぁ

カクレイワガニ、よくオカガニと混同されている気がするんですよねぇ、、、コイツも海で産卵するカニさんですねぇ

ということでこういった海で産卵する生き物は(宮古では海に出るルートが遮断される事はまぁ無いでしょうが)道路や障害物でルートを塞がれて産卵出来ないor上陸出来ない、生息地にたどり着けない、なんて事があると個体群が小さくなっちゃうという生き物です。

でも、何より心配なのはこれらのカニではなく

このカニだと思います。宮古島にしかいないサワガニ、ミヤコサワガニです

これは今回の授業用に作った資料、宮古にはいない種類のサワガニであるサカモトサワガニで作っちゃってますがサワガニ類の簡単な生活史をまとめてあります。サワガニ類は直逹発生といってオカガニとかが小さな卵を大量にまき散らすように産卵するのに対してその対極ともいうべき繁殖行動をとります。大きな卵を少量産み、普通の甲殻類にある浮遊幼生期を経ずに卵からかえると親と同じ形の稚ガニになって出てきます、更に親が卵を抱えたまま保護しながら過ごし、孵化後もしばらく保護するといった過保護ケアを行なう事で無駄打ちをしない堅実な繁殖を目指している生き物で、環境が安定している所では非常に有効な子育て戦略と考えられているんです。

ただ、このカニ、この島では相当絶滅の恐れが高い生き物と考えていいともいます。生息地がとにかく無くなってますので繁殖戦略の前提が大きく崩れていますし、水質の悪化にはおそらく脆弱性を示すでしょう。詳しくは書きませんがこの生き物に関しては結構真剣に宮古のヒトに考えてもらいたいなぁ、、と思いますねぇ


あと、ミヤコマドボタル、数は少ないけどそこそこ見れました


アカショウビン、コイツではないと思うんですけど夜中に下地島で鳴いてたけどなんかへたくそな鳴き方でした

アオバズク、本島に帰る直前にいった来間島で昼間にもかかわらずいてました。脅かすヒトがいないのかしら?堂々としてました
あと鳥としては珍しくも何ともないですが

イソヒヨドリがハラビロカマキリ捕まえてリンチして振り回して食ってました
コイツはホントに何処いってみても何でも食うよなぁ

最後に哺乳類、ヤエヤマオオコウモリ、

沖縄本島のオリイオオコウモリの八重山亜種さん、来間島でたわわに実ったモモタマナに来てました

モモタマナくわえてました

土人が気に入らなかったようで移動されました

こんな感じで器用に片足でぶら下がってモモタマナかじってます。このオオコウモリ類、ほとんど固形物を食わんとジュースばっかりという人間ならお母さんに叱られそうな食生活なんですが重いと飛べなくなるし、とかいろいろあるんでしょうねぇ、面白い生き物ですホントに

とまぁ日程の割にいろんな生き物に出会えた気がします。ざっくりとですがご紹介でした。いろいろ面白いポイントは他にもたくさんあるので皆さんもじっくり観察してみてください。きっと生き物が今より身近に感じられるはずです。いやぁ楽しい宮古遠征でした
この機会をくれた皆さんに感謝!!

おまけ:
いろんな生き物の写真を出している当ブログですがなかなかその舞台裏は見えないものなのでちこっと紹介、

こんな感じで生き物が出たらそこが道路だろうと岸壁だろうと沼地だろうと関係なく地面に突っ伏して写真撮ったりしております
端から見たらどん引きの図でしょうが本人たちは幸せな瞬間だったりするのです

という紹介でした

つれづれでした
  

Posted by ヤポニカ at 09:01Comments(0)

宮古の両生爬虫類

2012年09月22日/ 両生爬虫類

宮古シリーズ続きます。こんどは土人の専門のお話

何しに宮古にいったか聞かれたら

空間髪入れずに「遊びにきまっちょるやろぉ!」と即答する事でしょう、今回は仕事にかこつけて気合いを入れて遊んで来た訳です!

みんな自然は八重山があるから宮古はいいや、って扱いをするんですが宮古は宮古で非常に固有性の高い生き物の宝庫(だった)なのでしっかりと見てみたいと思う訳です。というわけで今回見た生き物(両爬)を紹介しまっす

で、場所は伏せますが今回のメインの目的、ミヤコトカゲを探しに行ってきました。
ミヤコトカゲ Emoia atrocostata atrocostata は日本では宮古諸島の海岸線の岩場にしか生息していない小型のトカゲです(フィリピンとかオセアニア系の地域にはいてます)。岩礁地帯でフナムシなどの甲殻類や昆虫類といった小動物を餌としていると考えられています。この宮古島というのはこのトカゲの北限にあたり、非常に面白い分布、生態をしている生き物なのです。といってもそんなに簡単には出会えませんし、写真も撮れません。以前の記録では宮古島の海岸線なら何処でも高密度で生息していたそうですが海岸線までも開発が進んでいる現在、高密度で生息可能な場所が非常に少なくなっています。また、幸運にも見つけたとしても非常にすばしっこいのに加え、

こんな感じで目を使ってよく現状把握を行なっていてちょうどいい距離を保ってくれます。

そんなわけで写真はこちらが石のようにじっとしてカメラを構えたまま待ちに待って撮る事になります。

よくもまぁこんな環境に、、と思うような一見厳しい環境。こういう所に特化する事で生き残っているんですねぇ、コレからも個体群が維持されて行く事を切に願っちゃいます

でこの他に日本一大きいトカゲ、キシノウエトカゲも宮古島に分布しているんですが今回は時間が無くて探せませんでした。少し前に野外繁殖集団を形成してしまったクジャクの影響は大きいと思うのですがただでさえ農地化で生息域が狭まっている所に強力外来捕食者の定着、このトカゲの行く末も心配ですねぇ


外来種つながりでもう一つ紹介、ミナミイシガメです(ヤエヤマイシガメ)。コイツは孵化幼体ですねぇU字側溝にいてました。八重山に元々生息しているカメですが同じ県内でも元々いない島であればそれは外来種ということになります。ということで宮古島のミナミイシガメは外来種です。

カメはとかくシンパが多い生き物ですが(土人もカメの研究者の端くれですが、、)宮古島ではれっきとした外来種、元々陸水域が少ない宮古諸島では限られた陸水域に多くの生き物が必然、集まることになるのでこういったカメの捕食圧もバカに出来ないと思いますねぇ

爬虫類ラストは海岸線で

ブーツがこの旅でぼろぼろになりましたがその原因はこういった植生の残っている海岸線の崖地帯をトカゲ探しで歩き続けたから、
そんな中で意外な出会いがありました

ノッチの上の飛沫帯より少し上のクサトベラの下側の石灰岩上にシマシマの見慣れた生き物の見慣れない姿が、、

エラブウミヘビ亜科のアオマダラウミヘビでした。エラブウミヘビの仲間はウミヘビの中でも割と頻繁に陸に上がるんですがもう少し隠れられる場所というかくぼみというかそんな所にいるイメージを持ってたのですがこの個体は岩の上にポテッ、といてました

yellow lip sea snake らしく顔まわりがちょっとかっこいい模様入り。

弱っていたんでしょうかねぇすごくやせていました。 んでもって写真撮るのでちょっと移動させたら近くの雨水の水たまりに顔を突っ伏してごくごく吸水していました

体表には外部寄生虫が、、ウミヘビキララマダニ(でいいよなぁ?)がついてました。このダニもウミヘビの生活史を熟知したような生き方をしている変な生き物なんですが当たり前ですがウミヘビがいないと生きられない日陰者の日陰者さんです。

海に帰してあげてついでに泳いでる姿も撮らせてもらいました。何かに使おう、と、、、

で、夜、
我々が来るまでしばらくは天気が晴れていたらしく乾燥していたのでなかなか生き物にあえないかなぁ、、と例の場所に

やはりあえました。宮古島の固有種、ミヤコヒキガエルです。まだ繁殖期に入るか入らないかという時期らしく出て来た♀のお腹は卵でパンパンでした

このカエルは遺伝的には日本の他のヒキガエルよりも中国大陸にいるチュウカヒキガエルに近縁な事が分かってまして宮古島がその昔中国大陸と陸続きかそれに準ずる状態にあった事を伺わせる生き証人だったりする訳です。でも、もっといたと思いますねぇ、高密度だったと思いますねぇ、コイツまで少なくなる事が無い事を願ってしまいます。

宮古島はとにかく開発が進みすぎて生き物がかろうじて生き残っている、という印象を強くしてしまいます。どうする事も出来ないものの生き物を探すと本当にピンポイントでしか生き物がいない現状は危機感を強く持ってしまいます。宮古の方々、結構面白い自然があったはずですよぉ、そして今でもかなりユニークな自然を有しているんですよぉ、自慢に出来るよう、誇りに出来るようにその存在を知ってくれるとうれしいなぁ

ということで両爬編でした

つづく
  

Posted by ヤポニカ at 19:04Comments(0)

宮古アラカルト

2012年09月21日/ その他 自然

宮古の生き物と授業以外の澱のようなものをまとめておきます。

宮古島は周辺の離島となんでか陸続きにしようしようとしてましたねぇ、学生時代にいってたときより遥かに開発が進んだ気がします、、

ほんでもってレンタカー屋さんでもPRしていた島のマスコットが出来てました

みやこまもる君

交通安全のキャラクターなんでしょうが仕掛け方がうまいです。感心しました。

まもるくん

まもる君 伊良部にもいました

さらにまもる君 来間島のちかく

市内にも、、ずいぶんいてました

さらにまもる君はすごい人気らしく空港でグッズやガイドブックなんかもいいだけ売ってました
島内にいくつのまもる君がいるか探してみよう的なフレーズで島内のドライブを楽しませながらのキャラクター設定、う〜ん、すばらしいアイデア勝負だなと思いました

地形など

池間島と向き合った突端が西平安名崎、石灰岩地形がいい感じに見れました、が少々歩きにくかった、、

でこれが池間大橋、池間島と宮古島をつないでいます。なんていうか つなげちゃおう って発想がすごいよなぁ、、て思うんですが
池間島だけでなく 来間島、 そして今度は伊良部島と接続しようとしてます。

池間島から見てもすごい構造物でした。

池間湿原 池間島の真ん中当たりにある湿地原、結構しっかりとした湿原なんで教材やら観察会なんかは少し厳しいかなって感じです(野鳥はいっぱいでした)


宮古島の砂浜は基本サンゴ礫と有孔虫(ホシズナなど)で出来た炭酸カルシウムリッチな砂で構成されています

池間島こんな感じ

伊良部島佐和田の浜

ちょっと別の所

非常に細かいのでブダイなどのサンゴ食いの生き物の糞も多く含まれている感じです
これらが波打ち際で高温、塩素、バクテリア等の影響で溶解し、再び固形化する際にまわりの砂を一諸に固めて出来るのがビーチロック、ってな説明用に少しサンプルサンプル。


通り池(伊良部島に隣接した下地島)カエル探しで陸水域が見つからなくて困っていたら看板あって行ってみたら池?ってもんだったんですがなかなかノ見応えです。隆起石灰岩の下部に鍾乳洞などを作るような隙間が雨などで形成されてそのうちに結構大規模に天井が落盤、大きな池のようになった。といった感じです


来間島、宮古島の西っかわにあって橋でつながってます
宮古島は何処でもそうなんですが植生がまぁ貧弱。小さい離島に関していえばほぼ壊滅、開発と農地化がほとんどの陸地を削りとってます

に加えてヤギ

ががんがん草本やら木本を削ってました。 本来の宮古島周辺の植物ってもしかするととても面白いものがいたのかも知れないんだけどなぁ、、、

植生が残る所といえば人間が入り込めないor利用しにくい崖地、海岸線、段差地に限られるようでそういう所を中心に見て回る事になりましたねぇ

その他きになったこと

ミヤコウマ、在来家畜の一品種です。小型ながら粗食に耐えるおりこうさんだったはず

宮古島はほぼ植生が無いってことだけでなく、路上死体がすごく少ないのが心配でした
生き物が高密度でいるバロメーターのようなもんで路上死体からいろいろ辺りをつけるんですが今回見かけたのは

イソヒヨとシロハラクイナ、ミヤコヒキぐらい、生き物全般に宮古はすごく住みにくい場所になっているように見えます
林の中を歩いても土壌動物がほとんど見かけないのですごい違和感がありました。
宮古の方、少し生き物に優しい島にした方がいいように思いますよぉ

土産とか

雪塩ソフト350円、塩味がうれしい 海岸を歩き続けて頭がくらくらしたときに助かる食いもんです
島で人気のまもる君、んでもってコンビにいったら

えらく挑戦的なオリジナルドリンクまであって

味は、、、ふつう、、というか夜のフィールドで汗だくで歩き回った後にのむもんじゃないです

三半規管

耳の内側にあって平衡感覚などを感知している器官です
っていうのが昔っから宮古にあって

ぱなぱんびん

笑けるくらい形が似てるんだよなぁ、、

あと、みなさん宮古島にはファミマがあるんですよ、今回は随分助けられました
なぜなら

ほぼ全てでファミカフェがあってコーヒーにありつけるんです!これはうれしかった

忘れないようのメモみたいな記事です
まとまってません
  

Posted by ヤポニカ at 15:39Comments(0)

出前授業@宮古諸島

2012年09月21日/ 出前授業・ws

宮古島周辺にお出かけしてきました

久しぶりのお出かけに準備はほとんどが遊び道具、、、相当なハードスケジュールが予想されます

速いもんですねぇ、、昔はバイクに荷物積んで船でいったのに、、飛行機で30分ほどで宮古島空港についてました

今回道中足となるレンタカーさんです(タッチパネルがいかれかかっててしょっちゅう太平洋の真ん中をカーソルが示す意外はいいヤツでした)

今回は沖縄県の事業の一環で池間島小中学校と伊良部中学でそれぞれ授業をしにYきちさんとやってきました。前日入りしたんですがそれは後ほど詳しく書く事にしてまずはやって来た事を、、、

宮古島の北に位置する離島(池間大橋という橋で道路つながりではあります)にあります池間小中学校で土人が宮古島の身近な生き物の暮らしというタイトルで小学校から中学校までの全校生徒40名弱を相手に授業&海岸で面白いもの探し、ということでパワポなんか持ち込んで

難しい話は基本したくないので生き物の暮らしが分かるように以前作った資料の束をもって、標本いっぱい持って事に望んでみました

学年の幅が広いのはきいていたんですがとにかくどの学年の子も熱心なのに驚かされました(ちょっと土人は気合い負けしてしまい、、、)今回の話は初めてという事もあって琉球列島の気候や生物の特徴、池間島の陸上にいる生き物と海との関係といったちょっと概要的なお話、池間島でオカガニの観察なんかもしているという事前情報からその辺を少し掘り下げられたらいいかなぁ、、と絵の解説や標本を多用してみました。

何のこっちゃ分からない写真でしょうが標本を回してもらっています、の図。
皆さんが見ているカニっておっきい小さいがあっても所詮大人のカニなんですよぉ。卵から幼生の間はカニとは似ても似つかない形や暮らしをしててさぁ、それがゾエアとメガロパ(どっちもカニの幼生)というもんで、、などと話しながら標本を回してたら何かプチパニック!先生に仕切ってもらって標本を回してもらいました。他にもオオウナギやサワガニ、トカゲなんかの話しをして時間を少しオーバーして座学終了。
参加者全員の好奇心が旺盛で土人の気迫負けで一回戦負け越しまして、、

再起を誓って学校近くの海岸に移動。

今度はここで海岸からどんな事が分かるのか、当たり前に見えるものをもう一回しっかり見てみよう、ということで砂、岩、漂着物、海水、いろいろなモノについてのおもしろ話なんかをしながら

実際に前日見つけたウミガメの腹甲の骨を使って漂着物の面白さやそこから分かる事なんかを夢いっぱいに語ったら、

話しばっかしててはもったいないので、みんなで変わったもの、面白そうだと思ったものを探しましょう!ってことでいいもの見つけたら呼び出しがかかるシステムで砂浜探索開始です。

で、あっちゃこっちゃから呼ばれて解説して、一諸に捕まえて、拾って、棄てて、たまにもらって、、、
あっというまに時間が来て終了でした。終始押されっ放し、、全敗です、、。

先生が熱心でいろいろ自前のネタにしてくれそうな方が多かったのでまた呼んでいただけるなら今度はもう少し細かい絞り込んだネタでリベンジしたいなぁ、、

なんて思う間もなく移動です

片付けるもの片付けたらその足で平良港から伊良部島へ(現在は離島ですが後少しすると伊良部架橋が出来て宮古島と道路続きになるそうです、、なんなんかなこのすごい発想、、、)とまぁ考えながらフェリーに車ごと突っ込んで

伊良部ついて下見すませて宿にイン!

翌日は朝イチから伊良部中学校

でYきちさんプレゼンツ

海水を科学する、豆腐作り、を1〜3年生に3回やるののバックアップ。

いろいろ準備して豆乳あっためて イザ本番一回目

温めた豆乳ににがりを入れてかき混ぜたら

固まるまでの間、豆腐の歴史や海水の組成、なんで固まるのか、とかいろいろ解説しぃーの、たまに土人にムチャ振りしぃーの、脱線しぃーので、、、、、

とうふ!
で、みんなで試食、感想聞いておいしくないっていったら叱って若いうちに味覚鍛えろって土人が説教たれて時間が来たのでハイ終了

豆乳つぎ直して二回目に備えます

二回目

おなじく頑張っていろいろお話しして

海水、水道水、レモン汁が

BTB溶液で色が変わるの確認して海水の特徴なんかをおさらいして、、、、、

とうふ!!

でまた仕込んで三回目(ラスト)

おなじくしこんで

お話したら、、、、、

とうふ!!!

家庭科だけでは無く、日本史、世界史、物理、化学、地学、生物、と幅広く脱線しまくった今回の内容、じつは学問横断的に考える事で勉強って面白くなるんだよ、とか自分の知っている事と、共通している原理や出来事が話題になったり、と「楽しい!」と思えるように勉強してほしい、
という想いをちりばめてみました(うまくいったかはよう知りません、、、)あとはアンケート後日送ってもらって確認しましょう。時間が来たのでこれでおひらき。

で終了!後片付け!梱包!

撤収すること夜逃げのごとし、学生時代のテレビ局でのバイトでの金言が頭をよぎります

で全て終了、ミッションコンプリートです

フェリーに乗り込んで宮古島ついて

最終便で沖縄に戻ってきました

Yきちさんおつかれさま、池間小中、伊良部中の先生、生徒の皆さんお疲れさまでした
また機会があれば呼んでください
いやはやつかれました  

Posted by ヤポニカ at 01:11Comments(0)

泡瀬de授業

2012年09月14日/ 出前授業・ws

今日はO市に来ています

先日打ち合わせした観察会と事前事後学習を市内の教育研究所でやりました。

まずは事前学習でコレからいく干潟について少しお話&アサリの浄化実験の仕込みをしたら車で移動

ついたら干潟の生き物や仕組みについてみながら観察開始

んでもって砂州の突端で記念撮影して
もどって

感想聞いて振り返りして、出がけに仕込んだアサリが水きれいにしてんの見て、その仕組みちょろっと解説して

終了です

N課長お昼ごちそうさまでした
T口くんおつかれさま
またさそって下さい


  

Posted by ヤポニカ at 15:13Comments(0)

台風16号

2012年09月12日/ 琉球の気候

秋ですなぁ、、なんて思ってますと

天気図の下の端っこのほうに

台風16号が確認できます

さてさて予想進路は沖縄ど真ん中、どうなることやら観察しましょう

追記:

@0913、09:03、975hpa, 様子見です

注視しましょう

沖縄周辺の表水温がどこも27℃以上あるし、、成長しそうです

@17:52 930hpa 一気に成長しました。沖縄周辺水温が高いのでさてさてどうなりますか皆さん台風対策を、、

@0914,06:45、900hpa やりました、中心気圧900!めったに見れない数字です

週末はすごいことになるかもしれません

@15:25, 900hpa, 明日辺りで影響が出てくると思います。

水温が高いので勢力衰える事は期待薄!

@20:20, 900hpa, そろそろ影響がでますでしょうか

なかなか見れない数字です900、、、

@0915, 07:59, 900hpa, いよいよレーダーに映るようになりました

強さ変わらず直撃コース

水温は下がってきてます ちょっと弱まるはず、、、さぁこい!

@12:51, 905hpa, 外の様子ではまだそれほど強い感じはないですねぇ

少しだけ中心気圧が上がりました

@20:20, 905hpa, 風が強くなってきましたねぇ

進路そのまま直撃コースです

@09.16. 00:38, 910hpa 少し気圧が上がりました

いよいよ、って感じですねぇ

天気図的にはまだまだ勢いのある台風ですね

@08:21, 925hpa 風向きが変わりましたねぇ

本島を抜けました

さてさてどうなりますか

@13:19、925hpa, 沖縄は勢力圏から抜けたようです

さ、もう少ししたら後片付け開始かな

@19:40、930hpa あんまり大きな被害もなくすぎていきましたかね?

あとは朝鮮のほうですな

消えましたね

水温もだだ下がり、、コレで一気に秋になりそうです  

Posted by ヤポニカ at 20:50Comments(0)

日焼けのバナナ

2012年09月12日/ 教材作り

以前買ったおもちゃがながいこと机の上に放置してあります

知名さんが作ったとされるUV-C波殺菌灯棒(made in CHINA)です。

ここの部分に紫外線c波の出る蛍光管が入ってて ピカー する仕組み

まぁなんかいろいろ実験したくて買ったんだと思うんですが忘れてまして、で昨日の事になります。

なんでもでんぷんとヨウ素液の話をするとかしないとかで後ろの方で盛り上がっていたので覗いてみるとそこにバナナの姿が、、

青いバナナはでんぷんが多いのですが熟すにしたがってでんぷんが酵素で分解されて糖になっていく(甘くなる)というのを調べるとか、、んで一房購入しているので残りは余るとのこと、せっかくなんで1本もらって別の実験を、、、

さぁさぁ御用とお急ぎでない方はとくとごらんアレ

取りぃ出したりますアルミホイルをバナナの半分に華麗に巻き付けますってぇと

浴びせますのはご存知殺人光線UV-C波でござーい

で人目に触れない所で連続照射モードにしたら帰宅しまぁす

んで今日。

照射してから14時間くらい経ったかな(半分忘れてました)

知名棒はけなげに照射し続けてました


昨日の夜お別れをしたバナナさんとの再会です、、、あれ?雰囲気変わったよねキミ?

アルミホイル脱がしてやると まぁなんということでしょう アルミホイルの無かった所が黒ずんでいます

水着の日焼け跡のようなくっきりコントラスト、見事です 欲しかった画がとれました。さすがは知名棒。

照射面から外れた所も黒くなっていません

で、コレが何かといいますと紫外線の力を知るという分かりやすい実験なんですわ。

よく見る光のスペクトルの図です。光というのは電磁波の事です。んでその中で人間の目が認識出来る波長が400〜660nm付近の周期を持つ光線で紫から赤までのいわゆる虹の7色と呼ばれる部分になります。
しかし、目に見えなくても光は存在しているのでそれらを目に見える可視光線と区別して不可視光線といいます。
このうち波長が長いのが赤外線(赤色の外側にある光線)、電波なんかです。波長が短いのが紫外線(紫色の外側にある光線)、X線(広義にはこれも放射線ですが)、各種放射線、などです
波長が云々でも同じ電磁波ですから特徴があります
波長が短いほどエネルギーが高い、と思ってください
この辺は詳しく書くと長いんでまた別な事したときに書きます

ヒトの日焼けとはどうなっているかというと
紫の外側にある紫外線は可視光線よりもエネルギーを持った光線ですので体を突き抜けるまではいきませんが体の内部に届くくらいの力はあります。んでそうなると遺伝子本体に光線が当たると分子構造を決定している結合部を破壊する事があるわけです。コレは体を維持するのにすごく困るので光が中まで届かないようにしないと、、ということで体がするのが

黒い=全ての光を吸収する 白い=全ての光を反射する

という仕組みの前半部分を活用して体を守ろうとする訳です。具体的には皮膚の表面に黒い色素を配置する事で入ってくる光を吸収し、強力な光線が真皮内の細胞の遺伝子を傷つけないようにする行為、それが日焼けというメラニンを作る作業になります。

で間違えては困るんですがこの日焼けバナナはメラニンを作っている訳ではありません。バナナはもともとクロロフィル系の色素を持っていて(緑色)熟すに従ってそれらが分解されて黄色くなるだかで色がついているはず、、、なのです。でこの紫外線に照射される事で見られる現象は単純に細胞が破壊され黄色や緑に見えていた色素構造が変質したのと細胞死による液胞の崩壊で分解酵素が放出し周辺の細胞を消化し始めるなどして起きている変質と考えた方がいいと思います(日焼けなどは物質生成を伴う化学変化の積み重ねなのでそんな短時間では生き物の体は対応出来ないはずです)。つまりすごい短時間でバナナの表面の細胞がエライこっちゃになったんだ、その原因が紫外線C波なんだ、細胞という単位でみると生き物全般にこの光線はえらいこっちゃするんだ、ということです。

沖縄ですとよく外に放置していたビニールやプラスチック製品がしばらくするとぼろぼろになったりぱりんぱりんと崩れ去ったりするのは経験あると思います。これもこの紫外線(C波ではないですが)によってプラスチックやビニールの高分子の結合が破壊されたため起こるのですがとにかくエネルギーが強い光線がばんばか降り注いでいる訳です。で、この紫外線c波、ものすごく危険な光線だ、ってことなんですが医療現場などではその性質が大変役立っており、殺菌灯として使われています(コレがあると細胞が破壊されるので生き物が生存出来なくなるので無菌状態が作れる)。地球もかつては(酸素の無かった時代:30億年以上前)はこの光線が地表にばんばか降り注いでいたので地表には(少なくとも今いるような生き物の祖先となる)生き物がいなかっただろうと考えられているわけです。

とまぁバナナ一つでえらいこと理屈っぽくなりましたが後期の授業のネタにでも入れ込もうかしら、、、となればまったくの遊びではなくこれも仕事?にできるかなぁ、、と

つれづれん  

Posted by ヤポニカ at 12:51Comments(0)

過剰包装

2012年09月11日/ 琉球の植生

さてさて

季節はだいぶ移りつつあるのか日差しも幾分弱く感じられるようになりました

んでもって今日はO市にやってきました。

週の終わりにやる観察会と事前事後学習の打ち合わせ、以前いた部署なので昔話もかねて盛り上がりました

ただね、、台風がいるんですわ、、、どうなるかしら、、、、

で、がっこもどってきてお弁当買いに構内歩いていると

いい具合に色んな段階のアコウが見れたので少し記録しておこうかと、、
よく昔の教科書なんかには亜熱帯の植生はアコウガジュマル、って書いてあったんでアコウガジュマルという植生があるのかと高校生のときは思ってたんですが大学のとき沖縄に来てアコウ、というのとガジュマルっていう名前の植物がある事を初めて知って、更に本物見た時は「あぁこれかぁ」なんて思ったもんです。っていうこれがそのアコウ。イヌビワの仲間でして南部ではよく見ます。こいつ少し変わってまして本当にしょっちゅうしょっちゅう落葉するんですわ。

コレがその隣にあった落葉したアコウ、同じ木と思えないほどさっぱりしてます、で、

先端よく見るとつぼみのようなものが見えます

でしばらくするとこのつぼみのようなものが成長していってこんな感じの「今にも咲きそうなつぼみ」になる訳です。若かりし土人はボケの花やモクレンなんかの大柄な花のつぼみっぽいなぁと思ってどんな花が咲くんだろうと毎日楽しみにしていたところ、

よりにもよってつぼみをかき分けてでてきたのは「葉っぱ」、、、葉っぱぁ?とすっっっごくがっかりしたのを覚えています
こんなに大掛かりに期待させといて花は何処いった(ってイヌビワの仲間は無花果といって実の中に花を咲かせるので見える花はつけないんですが)って騙された感いっぱいになったんですがよく見てください

新芽のまわりにある白いつぼみのようなもの

托葉(たくよう)という葉っぱの付属品のようなもの、これで丁寧に梱包されていたのでつぼみに見えたのです。で、なんでこんな過剰包装なのか?託葉をかじってみると一つの答えらしきものが見えてきます。それは

す、酸っぱい、、、

シュウ酸系の酸っぱさでしょうかねぇ、この託葉、とにかく酸っぱいんです。こういう酸っぱい味のする植物にカタバミなんかがありますが、虫が忌避するらしく身を守るための工夫と考えられていたはず、、、。で、このアコウ、新芽を過剰包装してますが酸っぱい包み紙でくるんであるという事は虫に食べられたくないと考えているのかもしれません。そう考えるとしょっちゅう落葉してしまうのももったいないなぁせっかくエネルギー使って作ったものを使い捨てやがって、ったくぅ、って考えていたんですが、葉っぱにくっついた虫を虫ごと落葉させてリセットしてしまうことで健康状態を良好に保つという戦略か?だとしたら結構頭がいいのか?んんんんん?

なんて事を考えながら植物の言葉がわかるようになりたいなぁ、、と弁当を買いつつ考えてみました

身近な自然、まだまだ面白い事はありそうです。
皆さんもいろいろ見てみてください

てつれづれでした  

Posted by ヤポニカ at 14:16Comments(2)

がらまんキッズ演劇発表会

2012年09月08日/ その他 ヒト


今日はちょっとお出かけ

宜野座村のがらまんホールまで演劇の発表会を見にやってきました

これ、いつぞや台風の直後にやった観察会にからんでいるんですが、宜野座の子どもに夏休みを使っていろいろな体験をしてもらってその内容をまとめて演劇の形で表現する、という土人にはまったく考えもつかない分野との融合(というか一部お手伝い)の結果なわけです。O君とUさんは忙しそうにぱたぱたしてました。

タイトルは「まるいあおい空をみた」土人の他にも干潟観察なんかでSさん夫妻もからんでるんですがタイトルはそのとき見たタイドプールから来たものらしいっす。

さて、内容はあまりに門外漢なので皆さん元気いっぱいで面白かったです。というありふれたものになるんですが毎回毎回Uさんの目のつけどころと言うか感性には本当に感心します。これクロイワトカゲモドキのシーンなんですが観察会ででた完全尾と再生尾の個体についての話から拾い上げてしましまとてんてんというしっぽの見た目の違い、それが経験豊富(再生尾)と、すばしっこくってラッキーの証(完全尾)ととらえて話が進んでおりました。この他にも光る葉っぱやホタル、ナミエガエルなんかが出て、ナマコやミナミベニツケモドキ(かな?)の脱皮直後の柔らかい個体の話なんかが出てました。とくにソフトシェルクラブの小道具とその動きはかなりいい感じでした(正直ちょっと欲しい、、と思ったほど)Mちゃん迫真の演技でした。

演劇終了後ホールで簡単に打ち上げして、おつかれさまでした

あの人数をまとめあげるのはさぞかし大変だったと思います
O君、Uさん、Mちゃん本当におつかれさま

おまけ:

あんまり出来がいいっていってたら気ぃつかって持って来てくれました。ソフトシェルクラブのマフラー

少ないパーツながらすごく良く特徴を捉えていました。うん、これはすごいっす
  

Posted by ヤポニカ at 20:39Comments(0)

なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト

2012年09月06日/ 教材作り

久々の教材作りです(って記事に出来ない事とかはやってるんですが、、、)

事の起こりは先日にさかのぼります(ってほどたいした事ではないのですが)
Mくんが遊びに来て今度飛ぶタネの話をしたいんですがツクバネ持ってないですか?って話になり、
あるけど何処にあるかなぁ、とか雑談しているうちに飛ぶタネならアルソミトラ一択でしょう!ってなって
本物は貴重すぎて遊びに使うには厳しいけど構造まねると感動するくらいよく飛ぶよ、ってことになって
作ってみたいってなったので一諸に作る事に、、、

※毎回の事ですが土人の作る教材は貧乏くさい(もしくは貧乏)な物ばかりですのですばらしいと言って紹介している完成品がみすぼらしく見える場合はモニターや目の不具合ではなくそのままな事が多いのでご安心ください。

で、

コレがアルソミトラ、ヒョウタンカズラ(だったかな?間違ってたら教えてください)のタネです。タイやらボルネオなんかの熱帯域の樹冠部近くでこんな薄いタネがぎっしり詰まったポットを作りそこからグライダー式のタネを飛ばして種子散布をするという、飛ぶ種子界のキングです。以前購入したんですがさすがにコレを分けてあげるほど懐があったかくない土人としては

100均で以前に買ったクッションシートをプレゼント、極めて太っ腹です。これに同じく100均にあったビニールテープがあればもう出来たようなもんです

取り出したら

左右の大きさが揃うように半分に折ってハサミでアルソミトラっぽく形を切り出します

こんな感じ、でもこのままでは滑空しないのでアルソミトラでいう種の部分をビニールテープでこさえます(といっても中心付近に1,2cmのテープを2,3本貼るだけです)

するってーとこんなんなります。いちおうこれでなんちゃってアルソミトラの完成です

遊び方は真ん中を人差し指と親指、中指で挟み持ったらそうっと離すだけ。

大抵はクルクルまわってしまいます(バランスが悪いです)。が、うまくバランスをとると非常にきれいな滑空をしていくのです(写真が悪いのでわからんでしょうが、、)で、これ種の微妙なおもりで進行方向が決まり滑空が始まると翼に揚力が発生して浮き上がろうとする訳です。んでもって浮き上がろうとすると速度が落ちるのでそうなると重力が種のある前方向に対して強く働くので前に落ちようとすて速度が上がり、するってーと揚力が、、、てな感じで絶妙なバランスをもってきれいに静かに長時間の滑空ができる構造になっているのです。
土人はそこそこの性能のを作って満足してたらM君が会心の一撃、理想的なバランスで空中を滑っていくようなマシンを作ってました。子どもに作らして競争するといいよぉ、と教えた所でアルソミトラ終了。

で次、
ポストイット2枚で出来るニワウルシの種もどき

細めのポストイットをノリの部分が残るように少しずらして輪っかにします(これを2個作る)

2個を互い違いにくっつけたら完成です

手を離すとクルクル回転しながらゆっくり落ちていきます。(写真が悪いんです!!)
イペーなどもこのタイプ、横にまわるプロペラ型とでもいいましょうか
本物のニワウルシの種は真ん中に薄っぺらい種があってねじれた羽根が左右に出るといった感じ、沖縄のヒトならイペーの方が分かりやすいかな?

で、最後

松ぼっくりってなんだか知ってますか?あれは松の種収納ケースなんですわ。ってことは当然その中に種があるはずで、それがこれこういう羽根の生えた種が松の種子なのです。でこのタイプにほかにカエデ(紅葉)の仲間の種子があるんですが総じてヘリコプター型と呼ばれています。よく見ると構造としては片側に少し厚めの骨組みがあって左右で微妙にバランスが違う構造になってます。これがヘリコプターの肝になる訳です。

で、以前どっかから引っぱって来た型紙起こして印刷したら2つのパーツをつくります

まずは普通紙で翼を含むパーツを取り出し

次に厚紙(名刺がすごくいい)に軸となる部分を写して切り出します。

のり付けしたら

2つを貼り合わせます

机の上に転がっているガチャ玉sサイズを一個、種の代わりに仕込んだら、なんちゃってカエデの種ヘリコプター(小)の完成です

遊び方は種部を下に軸の方をもったら、おもくそ天井に向けて投げます

なんのこっちゃわからないでしょうがクルクル回転しながらゆっくりと落ちていっているんです!、というふうになります

コレ型紙

作ってみると単純なくせによく出来ている、となると思います
重さが一方にあるので種のある方が他より早く落ちようとします(重力)その際に軸部の方が若干重いのでそちら向きに回転がかかります
んで回転し出すと揚力が発生するので落下速度が遅くなり種はより水平に近くなります。すると速度が遅くなるので今度は重力の方が強く働き種部が落っこちて、、、てやると同じ速度でくるくる回りながら揚力と重力のバランスのとれた所で落下していくっていう訳です

少し大きいのも作ってみました

このサイズの場合(A4で印刷時)軸部の厚紙は2枚つくって両側に貼付けます。翼部は普通紙でいいです。ガチャ玉は2個バランスよくつけましょう

どうですか?裏紙で印刷すると思いがけない柄が出来ていい感じ、飛ばしてみるととっても楽しいっす

この他にもいろいろあるんですけどまぁこんなもんで植物の面白さの一端は見えてくるんじゃないでしょうか
植物は動けない、、、、だからこその妙が飛ぶ種子にはある訳です。そしてその飛ぶ仕組みはしっかりと航空力学を踏襲した合理的な形状だったりする訳です。うーん、いいなぁ自然っておもしろいやぁ

ってなってくれるといいなぁってんで今日の所はお開きです

みなさんも興味があれば作ってみてください、結構感動しますよ

つれづれでした


  

Posted by ヤポニカ at 20:25Comments(2)

染め物ws打ち合わせ

2012年09月03日/ 雑活動/ 染め物

ぱたぱたしてます

某科学啓蒙施設に来ています
今日は今年の後半にやろうとしている染め物wsの打ち合わせ。以前から土人が染め物教わっているAさんとコラボした形でws出来たらなぁ、、というのを形にしようの第一弾。朝からYきちさんAさん囲んでまずは面白そうなトピックスを出し合って、回数決めて、落としこんで、たまに脱線、内容つめて、また脱線、、、、なんとか枠組みが出来ました

ws全3回になりそうです
一回目藍染めの不思議

2回目縄文人体験染め物の始まり
3回目草木染めを科学する

タイトルとざっくりしたものが決まりました
日にちは今後明らかにされます(忘れた、、、)
んで、土人は作業の途中途中で化学的なこととか現象の仕組みとか背景とか、合いの手を入れるの担当。染め物も出来ねぇでなに偉そうにしてるんだ!ってなりそうなんですが、、
染色ってものすごく化学的な部分が多いんですよ、でも、染め物してるヒトもなかなかそこら辺がブラックボックス化してしまってよくわからない(けどこうすれば染まる)ということが多いので、なんで繊維によって染まる、染まらないがあるか、とか媒染とは何かとか、なぜ染め物が必要だったかとか、、、染め物の行程の中の作業を科学的に解説し、染め物を実際にやりながら整理出来たら生活の中の技術と理科、科学がくっついてとても面白いんではなかろうか、、とそう思った訳です。

そんなんで昔読んだ本もう一回おさらいしないといけません、、、

近くなったらまたお知らせします
興味ある方は某科学啓蒙施設にお問い合わせください

つれづれん  

Posted by ヤポニカ at 16:48Comments(2)