なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト

2012年09月06日/ 教材作り

久々の教材作りです(って記事に出来ない事とかはやってるんですが、、、)
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
事の起こりは先日にさかのぼります(ってほどたいした事ではないのですが)
Mくんが遊びに来て今度飛ぶタネの話をしたいんですがツクバネ持ってないですか?って話になり、
あるけど何処にあるかなぁ、とか雑談しているうちに飛ぶタネならアルソミトラ一択でしょう!ってなって
本物は貴重すぎて遊びに使うには厳しいけど構造まねると感動するくらいよく飛ぶよ、ってことになって
作ってみたいってなったので一諸に作る事に、、、

※毎回の事ですが土人の作る教材は貧乏くさい(もしくは貧乏)な物ばかりですのですばらしいと言って紹介している完成品がみすぼらしく見える場合はモニターや目の不具合ではなくそのままな事が多いのでご安心ください。

で、
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
コレがアルソミトラ、ヒョウタンカズラ(だったかな?間違ってたら教えてください)のタネです。タイやらボルネオなんかの熱帯域の樹冠部近くでこんな薄いタネがぎっしり詰まったポットを作りそこからグライダー式のタネを飛ばして種子散布をするという、飛ぶ種子界のキングです。以前購入したんですがさすがにコレを分けてあげるほど懐があったかくない土人としては
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
100均で以前に買ったクッションシートをプレゼント、極めて太っ腹です。これに同じく100均にあったビニールテープがあればもう出来たようなもんです
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
取り出したら
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
左右の大きさが揃うように半分に折ってハサミでアルソミトラっぽく形を切り出します
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
こんな感じ、でもこのままでは滑空しないのでアルソミトラでいう種の部分をビニールテープでこさえます(といっても中心付近に1,2cmのテープを2,3本貼るだけです)
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
するってーとこんなんなります。いちおうこれでなんちゃってアルソミトラの完成です
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
遊び方は真ん中を人差し指と親指、中指で挟み持ったらそうっと離すだけ。
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
大抵はクルクルまわってしまいます(バランスが悪いです)。が、うまくバランスをとると非常にきれいな滑空をしていくのです(写真が悪いのでわからんでしょうが、、)で、これ種の微妙なおもりで進行方向が決まり滑空が始まると翼に揚力が発生して浮き上がろうとする訳です。んでもって浮き上がろうとすると速度が落ちるのでそうなると重力が種のある前方向に対して強く働くので前に落ちようとすて速度が上がり、するってーと揚力が、、、てな感じで絶妙なバランスをもってきれいに静かに長時間の滑空ができる構造になっているのです。
土人はそこそこの性能のを作って満足してたらM君が会心の一撃、理想的なバランスで空中を滑っていくようなマシンを作ってました。子どもに作らして競争するといいよぉ、と教えた所でアルソミトラ終了。

で次、
ポストイット2枚で出来るニワウルシの種もどき
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
細めのポストイットをノリの部分が残るように少しずらして輪っかにします(これを2個作る)
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
2個を互い違いにくっつけたら完成です
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
手を離すとクルクル回転しながらゆっくり落ちていきます。(写真が悪いんです!!)
イペーなどもこのタイプ、横にまわるプロペラ型とでもいいましょうか
本物のニワウルシの種は真ん中に薄っぺらい種があってねじれた羽根が左右に出るといった感じ、沖縄のヒトならイペーの方が分かりやすいかな?

で、最後
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
松ぼっくりってなんだか知ってますか?あれは松の種収納ケースなんですわ。ってことは当然その中に種があるはずで、それがこれこういう羽根の生えた種が松の種子なのです。でこのタイプにほかにカエデ(紅葉)の仲間の種子があるんですが総じてヘリコプター型と呼ばれています。よく見ると構造としては片側に少し厚めの骨組みがあって左右で微妙にバランスが違う構造になってます。これがヘリコプターの肝になる訳です。
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
で、以前どっかから引っぱって来た型紙起こして印刷したら2つのパーツをつくります
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
まずは普通紙で翼を含むパーツを取り出し
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
次に厚紙(名刺がすごくいい)に軸となる部分を写して切り出します。
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
のり付けしたら
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
2つを貼り合わせます
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
机の上に転がっているガチャ玉sサイズを一個、種の代わりに仕込んだら、なんちゃってカエデの種ヘリコプター(小)の完成です
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
遊び方は種部を下に軸の方をもったら、おもくそ天井に向けて投げます
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
なんのこっちゃわからないでしょうがクルクル回転しながらゆっくりと落ちていっているんです!、というふうになります
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
コレ型紙

作ってみると単純なくせによく出来ている、となると思います
重さが一方にあるので種のある方が他より早く落ちようとします(重力)その際に軸部の方が若干重いのでそちら向きに回転がかかります
んで回転し出すと揚力が発生するので落下速度が遅くなり種はより水平に近くなります。すると速度が遅くなるので今度は重力の方が強く働き種部が落っこちて、、、てやると同じ速度でくるくる回りながら揚力と重力のバランスのとれた所で落下していくっていう訳です

少し大きいのも作ってみました
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
このサイズの場合(A4で印刷時)軸部の厚紙は2枚つくって両側に貼付けます。翼部は普通紙でいいです。ガチャ玉は2個バランスよくつけましょう
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
どうですか?裏紙で印刷すると思いがけない柄が出来ていい感じ、飛ばしてみるととっても楽しいっす
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
この他にもいろいろあるんですけどまぁこんなもんで植物の面白さの一端は見えてくるんじゃないでしょうか
植物は動けない、、、、だからこその妙が飛ぶ種子にはある訳です。そしてその飛ぶ仕組みはしっかりと航空力学を踏襲した合理的な形状だったりする訳です。うーん、いいなぁ自然っておもしろいやぁ

ってなってくれるといいなぁってんで今日の所はお開きです
なんちゃって飛ぶタネ ア・ラ・カルト
みなさんも興味があれば作ってみてください、結構感動しますよ

つれづれでした




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Posted by ヤポニカ at 20:25│Comments(2)
この記事へのコメント
おはようございます。
毎回、楽しく拝見いたしております。
かなり楽しいことやってますね~!
まつぼっくりヘリコプターの裏紙、
どこかで見たような(笑)。
有効活用ですな。
Posted by ○福 at 2012年09月07日 09:23
○福さま
おひさ

そうねぇなんか飛び込みに対応しているとこんなんなっちゃう感じです

裏紙はじつは最近作った新バージョン、陸封の一生っていうやつのです
あれからあのシリーズちょこちょこ作ってて、増えに増えて当初の倍くらいになってますよ(土人個人所有)
Posted by ヤポニカヤポニカ at 2012年09月07日 09:41
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